思考のエンジン 6 コンピュータ上のソクラテス 「ソウトライン」を使う
1. ソクラテス・メソッド
- 論理的なディスコースはどのように発生するのか
- ソクラテスメソッド
- ハーバード・ロー・スクール 教授法
- 形式論理を実際の生活に当てはめるとは
- 決して形式論理で現実を切り取ることではない
- どこかに形式論理が当てはまる瞬間があるという信念で思考を続ける態度が
- 論理的なディスコースを作り出す
- 「ソウトライン Thoughtline」
- 言いたいこと、つまり考えを発見するために書くプロセスを手助けするソフト
- ライティングを通して自分の書きたいことを発見する
- 言いたいことを現前させるために文章を書くのではない
2. 「ソウトライン」との会話
- 実際にプログラムを使ってみよう。
- Outline
- Overview
- Goals
- Backgrounds
- Thesis
- Key points
- Bottomline
- Brainstorms
- Research
- Other-uses
- 「ソウトライン」の出力例
1. アウト・オブ・ザ・アウトライン
- 「ソウトライン」の面白さ
- 形式的な論理展開の規範を忘れて好きなように文章を入力していくと
- プログラムの方でこの枠組みに整理してくれる
- 整理の過程で
- 論理的なディスコースに乗らない
- 議論や情報はどんどん捨てられていく
- 結論に向かっていく効率を重視する
- 上流階級にとって
- 明解で効率的にかつ論理的に議論が進む文章は
- いかにもビジネスマン的で中産階級的なものに映る
- 西欧文明においては
- よい文章は良い趣味と同じように
- 中産階級の上にヘゲモニーとしてのしかかっている
- 必死に良い文章を身につけようと努力して真似をしている限り、それは決して自分のものにならない。
- 現代社会においてコミュニケーションを成立させようとすれば
- 「よい文章」を方法に分解すると「よい文章」は書けない
- 突破口はどこにあるのだろうか。
- 合理性に基づいたコンセンサスを求める